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書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
作家メアリ・ウルストンクラフト
感受性と情熱の華
著者 | 山田 豊 |
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イギリス18世紀後半のロマン主義の萌芽は女性の解放への意識と同時に創造意欲を呼び覚ました。メアリ・ウルストンクラフト(Mary Wollstonecraft,1759-97) は『女性の権利』の出版によって名実ともに文壇の寵児となったが、彼女ほど自身の作品と伝記的事実とが密接に繋がっている作家は他にいないであろう。本書はメアリの主要な4 作品を選び、時系列順に章分けして、それぞれの作品が書かれた伝記的背景を第1 節で説明し、それに基づいて作品の解釈を第2節で行った。
判型・頁数 | A5判・240頁 |
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定価 | 本体2800円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0434-7 |
出版年月 | 2022年10月 |
目次
序
第1章 『メアリ―小説』――感受性と情熱の華
第1節 伝記的背景
第2節 『メアリ―小説』
第2章『女性の権利』―女性の解放と教育の必要
第1節 創造に至る道程
第2節 『女性の権利』
第3章『北欧からの手紙』―「わが心の歴史」に新しい頁を
第1節 イムレイとの愛の歴史
第2節 『北欧からの手紙』
第4章『女性の侮辱―マリア』―Apologia pro Vita Sua
第1節 絶望から復活へ
第2節 『女性の侮辱―マリア』
あとがき
索引
著者略歴
著者略歴
?1931年 生まれ。1958年 大阪大学文学研究科修士課程修了。1960年 立命館大学文学部専任講師。1965年 同大学助教授。1970年 龍谷大学文学部助教授。1972年 同大学教授。1989年 文学博士(龍谷大学)。2000年 龍谷大学名誉教授。主要著書『詩人コールリッジー「小屋のある谷間」を求めて』(1986年)『失意の詩人コールリッジ─錨地なき航海』(1991年)『ワーズワスとコールリッジ─『隠士』と『 序曲』の間』(1997年)『コールリッジとワーズワス─対話と創造』(1999年)『ワーズワスと英国湖水地方―『隠士』 三部作の舞台を訪ねて』(2003年)『ワーズワスと妹ドロシー「グラスミアの我が家」への道』(2008年)『ワーズワスとコールリッジー詩的対話十年の足跡』(2013年)『ワーズワスと紀行文学―妹ドロシーと共に』(2018年)